DTC Schuleとは(3rd season)

「DTC Schule」は、日本の製薬業界向けの1年間の私塾で、DTCマーケティングの基本から実践までを学びます。弊社代表取締役古川隆は2022年よりDTC Schuleを通じて20年以上の経験と知識を受講者に提供しています。
第3期は2024年4月から25年3月にかけて開講予定です。

DTC Schuleとは

「DTC Schule」とは、日本の製薬業界に導入されて20余年が経つ“DTCマーケティング”について、これから取り組む人や経験が少ない人に対して、その基本的な考え方から実践方法までを系統だてて約1年で学んでもらい、全般的な知識を身につけてDTC実施の際の実務に役立ててもらうための“私塾”という位置づけです。

当社代表取締役古川隆が、1998年にDTCマーケティングに出会ってから今日に至るまでに実際に経験したことや書籍や論文に著した理論やノウハウ、また構築した人脈を動員して、多角的で実践的な知識を受講者に提供しています。

2022年3月に開講し、2023年3月から第2期を開講中です。
第3期は2024年4月~25年3月まで開講の予定です。

DTC Schuleの目的

  • DTCマーケティングについて基本から系統だてて学び、全般的な知識を身につける。
  • まずは患者インサイトを読み解くというステージから始めるという患者ファーストの姿勢を身につける。
  • 戦略フレームワークを構築するための思考回路を理解し、そのスキルを身につける。
  • DTCマーケティングを実施していく上での基本的な倫理感を法令や業界内自主規範などによりしっかりと身につける。
  • 業界内で同じ志を持つ仲間と触れあい、切磋琢磨をし人脈を構築していく。

DTC Schuleの概要

主 宰

株式会社ABC 代表取締役 古川 隆 

対 象

製薬企業の若手DTC担当者(DTC担当希望者を含む)
今までDTCの実務経験がない者が原則

会 場

東京都千代田区神田錦町3丁目18―3
錦三(キンサン)ビル3階 神田カンファレンス・ルーム

講 座

古川ならびに外部講師による講義と総合討議

期 間

約1年間(第三期 2024年4月~2025年3月、11回)

教科書

DTCマーケティング第3版(文眞堂)、他講義スライド等

修了証

修了者にはDTC Schuleによる修了証書を授与

DTC Schule 第三期生 募集要項

  • 2024年4月~2025年3月(全11回、8月は休講)
    第1回 4月8日(月)18:00~20:00予定
  • 募集定員: 15名以内(1社2名以内が原則)
    (応募多数の場合選考します)
  • 費用: 8,000円(1回ごとの支払い、情報交換会費含む)
  • 参加資格:
    • 今までDTCの実務経験がないこと
    • 本人の意思による強い受講希望があること
    • 年間を通しての参加が可能なこと
    • 主催者の意向を尊重し、他の受講者と仲良く接することができること
    • 講義内容や配布資料などの著作権をきちんと守れること
  • 第1回テーマ 「オリエンテーション&DTCの進め方の基本」(予定)
  • 応募: 問い合わせフォームの「その他」に印をつけて、
    「DTC Scule 第3期受講希望」と書いて2月末日までに応募のこと。
    原則として応募順に受け付けます。定員となった段階で募集を終了します。

DTC Schule 年間のテーマ実績

  • DTC実施のための患者調査の基本概念 
  • DTCの協力会社の考え方と選び方 
  • 疾患啓発Webサイト構築の際の注意点
  • 事例紹介:皮膚科疾患のDTC実施で分かったこと 
  • 院内DTCマーケティングの事例紹介 
  • 広告と広報 
  • DTC-PRと実施事例
  • テレビCMのDBからみるDTC-TVCM 
  • DTCに利用できるデジタルソリューション
  • 患者志向に舵を切る製薬企業  
  • 課題ケースによる「グループワーク」(2グループに分かれて討議)
  • 経営視点:新規事業として考えるDTC 
    ※第1期、第2期のテーマ実績であり、第3期の確定したテーマではありません。

DTC Schule 第3期の開講予定スケジュール

2024年

4月8日(月)
5月15日(水)
6月13日(木)
7月17日(水)、
8月は休講 (第1期、第2期OBとの合同納涼会を予定)
9月18日(水)
10月16日(水)
11月13日(水)
12月18日(水) 

2025年

1月日程調整中(2024年6月確定)
2月日程調整中(2024年6月確定)
3月日程調整中(2024年6月確定)

  • いずれの回も17:30~受付、18:00~20:00開催となります。
    終了後、20:10くらいから情報交換会になります。

参加者の声

第二期

堀川 絢乃さん(武田テバファーマ株式会社)
堀川 絢乃さん(武田テバファーマ株式会社)
Monthly ミクスの古川氏の連載コラムを見て、DTC Schulleを知り、DTCマーケティングについて学んでみたいと感じて応募しました。初めは、1年間続く研修であることに、続けられるかな、という不安もありましたが、本当にあっという間で、終わってしまうのが寂しいとまで感じています。
毎回、患者調査や疾患啓発Webサイト、院内DTC、広告、DTC実例など様々なテーマについて、専門家である講師の方からご教授いただき、多くの発見と、患者さんのためになる活動への熱意を受け取ることができました。また、同じ志を持った他の製薬会社のメンバーの皆さんとの出会い、情報交換会等で様々なお話ができたことも貴重な財産となったと感じています。12月の課題ケースを用いたグループワークも大変盛り上がり、楽しみながら多くの学びがありました。
これまで様々な研修を受講しましたが、これほど参加してよかったと感じたものは他にありません。第3期もきっと素晴らしい場所になると思いますので、ぜひ多くの方に参加していただきたいと思います。
私自身もDTC Schulleで得た学びを、今後の業務や人生に生かしていきたいと考えています。
1年間ありがとうございました!
野路井 淳さん(サノフィ株式会社)
野路井 淳さん(サノフィ株式会社)
2023年に患者さん向けの情報提供の担当となり、古川氏の著書「DTCマーケティング第3版」を拝読し、メールにて質疑応答のやりとりをさせて頂いた事がきっかけで、DTC Schuleの勉強の場に出会う事ができました。
毎回のDTCSchuleでは疾患啓発やPSPの業務を進めるにあたり実践的な講義内容が準備されており、昨今の患者さんの行動を踏まえた疾患啓発の在り方やDTCの目的、パートナー企業の選定の仕方やデジタル・PR戦略立案までが網羅され、講義の翌日に実際の企画に活用する事ができるなど、本当に、すぐに実務に役に立つ講義内容でした。
そして一番の収穫は、製薬企業として患者さんにどのように貢献していけるのか、という事を真剣に考えている熱い仲間を会社の垣根を越えて見つける事ができた事です。
規制の中でできる事に限界はありますが、新しい考え方やアイデアでより進化したソリューションを検討できる可能性や、自社の売上目的だけではない疾患啓発やPSPの本当の意義を見出すことができました。
今回出会えた皆さんとのつながりを今後とも大切にさせて頂き、またこの貴重な学びをなるべく多くの方にも経験して頂きたいと思い、DTCSchuleを自社内でも宣伝していきたいと思っております。

第一期

渋谷 伸子さん (ノーベルファーマ株式会社)
渋谷 伸子さん (ノーベルファーマ株式会社)
受講したきっかけは、新しい治療法があるのにその情報は患者さんに届かず、諦めている患者さんのために何とかしたいと思ったからです。製薬会社で働き始めた約30年前は、患者さんに薬を渡す時には販売名の部分は切り取られ、ただ「血圧を下げる薬です」としか説明のない時代でした。その後、情報開示、インフォームドコンセントという考え方が進み、ネットでの情報入手が容易となり患者さんの持つ情報量も大きく変化しました。しかし、製薬会社が直接患者さんに薬の宣伝をしてはいけないという法律は変わっていません。
今回、DTC Schuleを受講して直接の宣伝はできなくても、患者さんに正しい情報を届けることはできるということを確信することができました。DTC Schuleでは、講師としてすでにDTCに着目して試行錯誤しながら進めている方や、製薬会社以外のマーケティング専門家を招聘くださり、たいへん貴重な経験をすることができました。毎回の講義は、新たな発見を得たり、明日からの仕事に対してやる気を起こさせてくれる素晴らしい内容でした。
他の参加者のみなさまも熱心な方ばかりで、次から次への質問が続き時間切れになることも度々でした。講師の方を含む情報交換会では、会社の垣根を超えてコミュニケーションを取ることができ人間関係が広がったこともとてもよかったです。
これをお読みくださっている方にひとつご提案です。もし自社でDTC を行うとしたら、女性特有の疾患などでは、DTCの推進チームに女性を入れていただければ幸いです。
1年を通した受講を糧にして、今後は社内で周囲の人への情報発信、新規企画提案などを行い、理解を得た上でDTCの実施へと導けていければと思います。
加藤 隆太さん(鳥居薬品株式会社)
加藤 隆太さん(鳥居薬品株式会社)
DTC Schueに参加して良かったと感じたことは、同じ目的、同じ課題感を参加者と共有でき、解決するためにはどう行動するべきかを相談できた事が自分にとって、とても良い影響でした。抱えているモヤモヤした疑問点や今まで得ていた「知識」をグループワークや講義の質疑応答の中で「知恵」へと変わる場となり、貴重な体験が出来たと感じています。
講義内容について、同じ業界だけでなく他業界の方からも貴重な体験談を伺えます。他業種だからといってDTCという概念が違う訳ではありません。どの業界もコンプライアンスが厳しくなっている中で切磋琢磨し活躍されている講師の方々であり、どの講師も熱意あふれる方々ばかりでした。成功談だけでなく、失敗談もお話いただけたため、内容に説得力もあり、とても参考になりました。その後の情報交換会で、より深掘りしたお話ができた事も、より楽しく学べた結果かもしれません。
DTC Schuleは知識を蓄える場、そして物事を客観的に捉える場として、DTCは貴重な体験ができる場所です。そしてなにより、同じ悩みを抱えている参加者が集う場でもありましたため、ここでの経験・コミュニティは大事にしたいです。
三戸 翔平さん(杏林製薬株式会社)
三戸 翔平さん(杏林製薬株式会社)
医療従事者を対象とした、いわゆる「医薬品マーケティング」のセミナー・講座は数多くあり、受講されたことのあるPMの方も多くいらっしゃると思います。一方で、医薬品のエンドユーザーである患者さん向け疾患啓発(DTC)に関して、勉強する機会はかなり限定的ではないでしょうか。
その中でも、DTC Schuleは3つの特徴があると実感しました。
1点目は、「そもそもその疾患啓発は何のために展開するのか」といった視点を受講者間でディスカッションできる点です。取り上げるのは、WEBサイト構築やオンライン問診、院内サイネージといった具体的な手法だけではありません。リサーチやコンプライアンス、PRなど様々な側面から、「患者さんにとって本当に必要なことは何か」と考えるきっかけになると考えます。
2点目は、DTCの具体的な事例を学習できるという点です。実際に製薬会社でDTCを進められた担当の方から、当時のリアルな状況を聴くことができるのは、クローズドな勉強会だからこそだと思います。
3点目は、リアルでの開催を徹底している点です。WEBでの視聴は便利である傍ら、どうしてコミュニケーションに限界が出てきてしまいます。WEBが一般的になっている今だからこそ、実際に顔を合わせて受講者間と交流を持てるDTC Shculeは、これから受講する方にとって貴重な場になるはずです。
このようなコミュニティが広がることで、製薬会社でのDTCがより活発になると思います。私自身も、DTC Schuleで学んだことを一つずつ始め、少しでも社会貢献できるよう取り組んでいきたいと考えています。
戸田 直道さん(株式会社富士薬品)
戸田 直道さん(株式会社富士薬品)
これまで医師を中心としたマーケティング活動に従事してきましたが、DTCの考え方を知って、ますます今後の企業活動にDTCは必要なものだと感じました。
講義では毎回違う講師の方に丁寧に教えてもらったので、患者調査の重要性やDTCマーケティングのフレームワーク、広告展開の方法など知識の土台ができたように思います。
現在私は医療従事者向けサイトに加えて、患者向けサイトの運営も行っていますが、DTC Schuleでは「疾患啓発Webサイト」をテーマにした講義もあったので、医療従事者向けサイトとは少し違ったサイト構築・運用について学ぶことができ、今後の私の業務にあたって大変参考になりました。
今後、社内でのDTCのプロジェクトについても、積極的に関わっていきたいと考えています!
また、情報交換会も和気あいあいとした雰囲気で、講師の方や他社のメンバーともざっくばらんに色々なお話ができたので、毎回楽しく学ぶことができました。
ぜひ今後ともDTC Schuleを通じて若手の方のコミュニティが広がればいいなと思います!